ここ数年、旅行先のお城でプラモを購入し、組み立てることが恒例になっていたので、旅先の岐阜城でも童友社のキットを購入。年末から制作をはじめました。
城郭キットではありがちですが、高欄が一体型になってしまっていて、岐阜城のイメージとだいぶ異なっていました。天守の最上部はお城の「顔」とも言える部分ですので、ここの手を抜いてしまうと城そのものの印象が変わってしまいます。そこで、今回は高欄をプラ棒にて自作することにしました(とは言え、瓦や垂木などはキットのままなので、偉そうに語れるほどではありません。)窓の部分もワイヤーで格子を取り付けています。
ちなみに、今回はプラ棒を用いていますが、グリーンマックスから出ているNゲージ用のストラクチャの「柵」部分などを使用すると効率的かもしれません。
中学時代、岐阜城は「推し」の城の一つだったのですが、このキットはほとんどが「山」だったので制作を見送りつつ四半世紀が過ぎてしまいました。(中学生にとっては、付属のスポンジとパウダーしか持ち駒がないため、ハードルが高かった)しかし、経済的にも技術的にもそれなりに草木の表現ができるようになった今は、躊躇なく樹木のスポンジを使いつつ制作を進めていきます。「天然樹木」シリーズは、実際の植物を使用しているのでよく利用させてもらっています。
さらに、石垣もモールドが心もとないので、Nゲージ用のバラストを使用し、それっぽくしました。(ちゃんと石垣を組まれる城郭モデラーさんもいらっしゃいますが、ここは「雰囲気」重視で、ただ表面に石を張り付けていきます)
城郭模型を制作する上でよくある「迷い」のひとつが「現在の城」を再現するか「当時の城」を再現するか、という問題。今回はあくまで「現在の城」の制作ということで進めているので、階段の手すりや公園の案内板なども制作しました。・・・と言いつつも、今はないはずの櫓があるのは「雰囲気重視」(という正確さに関しての中途半端さを正当化する言葉)です。そのあたりの整合性は取れていません。
この年(2022年→2023年)は岐阜城を築城しつつ、年を越しました。この時は「ホビコム」というサイトがあったので、みなさんそこで作品の投稿とともに新年の挨拶を交わしていました。
完成。城は外ロケで撮影します。天気の良い日に広い場所でで撮影すると、ぐっと雰囲気がでてきます。
外での撮影も含めて「城郭模型の制作」です。家の近くでの撮影場所が(ちょっと歩いた)土手のグラウンドしかないので、到着するまでのご近所さんと、土手の野球少年たちの目を盗んでの撮影になります。こういうときだけ、何も視界を遮らないタワマンの最上階に住んでいる人が羨ましくなります。