• 時に、西暦2024年6月20日。 04:15

模型補完委員会

汎用人型工作兵器ヤツゲリオン工房

城南島鉄道模型モジュール LayoutAward2024

 以前の記事でもご紹介させていただきましたが、今回「鉄道模型モジュールレイアウトアワード」に応募した「怪獣王の凱旋」と題した作品が「グランプリ」を頂きました。この場をお借りして、投票をしてくださった方に感謝申し上げます。また、こうした機会を設け、運営してくださったスタッフの皆様にも改めて感謝いたします。本当、ありがとうございました。

 実際、何回か会場に足を運んだのですが、作品の前で立ち止まって見てくださっている方、熱心に写真を撮ってくださっている方、楽しそうに「浜辺美波ちゃんがぶら下がってるのかな」と談笑してくださっている方、短い時間にも関わらず、多くの方に見ていただいていることを実感しました。もちろん、ちょうど「ゴジラ−1.0」のアカデミー賞受賞で盛り上がっていた時期でしたので、作品のクオリティ以上に、ゴジラというモチーフの話題性によるところも大きかったとは思いますが、やはり自分が制作した作品が誰かの目を楽しませているということに、とても嬉しい気持ちになりました。(その場で「これ、僕が作ったんですよ」と声をかけたくなる衝動を必死に抑えていました)

 以下、サイト作品紹介も掲載しておきます。

「怪獣王の凱旋」No.25

「怪獣王の凱旋」№25 谷田貴之  ゴジラ生誕70周年を迎える今年は、華々しくスクリーンに復活した日本のゴジラが世界を舞台に暴れた年にもなりました。 もちろん、いつでも作品の「主役」はゴジラですが、そこに登場する電車は70年間を通して作品に華を添え続ける「名脇役」であり続けています。今作では、木造の旧国鉄車両に最大限のリスペクトを捧げつつ、愛情を込めて丁寧に「破壊」しました。 ジオラマは、戦後復興期の銀座の街を再現。逃げる人々は、エキストラ全体の動きを意識しつつも、一人一人のドラマをイメージしながら配置しました。ゴジラ本体もこのベースに収まるようにポージングを変更。映画の世界を約30センチ四方に閉じ込めたつもりです。 最後に、何回にもわたる映画館通いに付き合い、ゴジラへの熱意を共有してくれた小4の息子、さまざまなアイデア(とシビアなダメ出し)をくれた6歳の娘、そして制作を寛容に見守ってくれた妻に、この場を借りて感謝したいと思います。

制作過程(抜粋)

 制作過程に関しては別の記事でご紹介していますが、改めて、時系列に沿ってここでもご紹介します。

11月(3ヶ月前) 

構想・ゴジラ造形

 そもそもの動機は鉄道模型というより(すみません)、映画の1シーンの再現だったので、まずはソフビの改造から取り組みました。躍動感のあるポーズに変え、Nゲージサイズの電車を咥えさせたのが11月頃です。この頃は、まだ高架ではなく、ただ地面に線路を置いているだけです。

12月上旬(2ヶ月前) 

レイアウト・土台の制作

 別の投稿サイトで、尊敬するベテランのモデラーさんから「これはやはり高架に」というアドバイスを頂戴し、線路の高架化を決断。ベースも、既成のものは使えなくなったので、ホームセンターでベニヤ板を購入して一から制作。地面のラインを下げて、高架にしました。12月頃です。

 鉄道模型にも関わらず、この作品のハイライトは「破壊された列車」。ただ壊すだけでなく「壊すことによって構造を詳らかにする」(岡田斗司夫氏が、庵野作品についてこのようなことを言及されていました)姿勢で、とにかく丁寧に「破壊されている列車を表現」しました。床の板張りや、車体の木造、吊り革のエッチングなども可能な限り細かく制作したつもりです。

 街の方も、路面電車の軌道を敷いたり、歩道をつけたり、少しずつ当時の銀座の街並みに近づけていました。ただ、店舗は劇中のような忠実さはなく、むしろ「ゴジラ-1.0」オマージュを全面に出した店名にしています。(いったい、どれくらいの方がこれに気づいてくれたでしょうか)ちなみに、左右は逆ですが、ゴジラの尻尾がビルを破壊していくシーンも再現しています。劇中においても最も好きな場面の一つです。

12月中旬(2ヶ月前)

舞台のディティールアップ

 高架にすることが決まったので、結果的に作品の「最前面」となった高架下も細かく表現。これも(安直に)ゴジラの名前を使った店名にしています。

 今回の映画で初めて知ったのが、当時の銀座に露店が並んでいたことと、川があったこと。これを機に戦後の銀座に関して調べ、露店も再現。初めのうちはプラ板を使っていたましたが、今ひとつ布の雰囲気が出ないので、途中からパテで制作することにしました。(奥にあるテントがパテ製です)

1月(1ヶ月前)

エキストラの募集・配置

 ここからは、もう微調整というかディティールアップというか、やってもやらなくてもいい作業を細々と積み重ねていきました。とはいえ、ゴジラ映画で必須の「逃げ惑う人々」は多ければ多いほどいいということで、多くのエキストラを「雇い」ました。1名あたり400円くらいが相場なので、実は予算の多くは「人件費」です。(セットになっていた「犬」は、現在引き取り手を募集中)※「犬とジョギング」を使用。

2月(1ヶ月前)

最終調整

 家に、シールが届きました。いよいよ、搬入と展示が近いことを実感。ギリギリまで地面を下げたので、厚めのプラ板にステッカーを貼り、こんな形で貼り付けました。

締め切りの 直前に、切羽詰まって必死になるのもイベントの醍醐味ですが、今回は万全の準備をして時が来るのを待つスタイルで。「切羽詰まって必死になる」人をのんびり配置しつつ搬入日を待ちます。

2月中旬(搬入)

 いよいよ搬入日です。電車で抱えて持っていくことも検討していましたが、当日は雨ということもあり、自宅からタクシーで直行。

 ここ数ヵ月、ずっと部屋でいじっていた作品を離れた会場に置いてくる時は、まるでわが子を送り出す親のような気持ちになります。(わが子を送り出したことはありませんが、きっとそうなのだろうと思います)

2024 グランプリ受賞

 なんと、最終的にはグランプリを頂戴いたしました。投票してくださった方々、本当にありがとうございました。頂いたコメントも、どれも励みになるものばかりで、お一人ずつにお礼を申し上げたいくらいです。

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