キットの組み立て(素組み)
名作と評判のエクスプラスのガメラ3のキットをようやく入手したので、さっそく組み立てました。冒頭で感想を述べておくと、やはりエクスプラスのキットは「パチピタで最高に気持ちいい!」です。パテや大幅なヤスリは不要で、とにかく組み立てるだけでしっかりとした造形物が完成します。
意外とパーツが多い・・・というのが開封直後の感想でしたが、パーツの多くが甲羅なのです。やはり「ガメラは甲羅が命」ということで、甲羅のひだひとつひとつが別パーツになっています。
動画の通り、番号順に組み立てないとはまらないので、とにかく番号に注意しつつ組んでいきます。ただ、パートの裏にナンバーが刻印してあるので、ランナーから切り離しても問題ありません。
Mr.セメントSP(スーパーパワー)を多めに流し、ムニュっと押すだけで分割線も見えなくなります。エクスプラスのキットは、いつもパテは使いません。
これで、組み立て完了。これだけでも十分にかっこいいのですが、これから塗装に入っていきます。
本体の塗装
塗装の方向性はかなり迷ったのですが、ここはやはり箱絵のイメージで塗ることにしました。多少、絵画的にはなりますが、電飾などは使わずに、塗装のみでラストシーンのガメラの勇姿を再現することに。
炎上する京都の街の中、五重塔をバックに咆哮するガメラ・・・というイメージにしたかったので、仕事帰りに猛暑の浅草を訪れ、450円の金ぴかのミニチュア五重塔を購入。(1/700の五重塔がなかなかないのです)
とりあえず、炎は綿で再現。クリアーのオレンジを吹いたり、黒を吹いたりして「炎」に見えるように試行錯誤します・・・
手元にあったシンゴジラのクリアファイルを背景にしてみます。(東宝と大映の夢のコラボ)
紅葉の京都のようにも見えたジオラマが、背景を添えると炎上する光景にも見えてきました。
炎の表現
さて、炎のエフェクトの方法として「プラ板」の加工があります。はじめての炎表現でもあるので、そこは「足し算」をしたくなるもの。プラ板を加工して炎を作ってみます。
何となく炎のような形に切り取ったプラ板を、実際の炎にあてて加工します。この過程でプラ板に火がつき、意図せずにリアルな焦げも再現できました。けがの功名とはこのことです。(家中に異臭が漂いましたので、体には良くないと思われます)
クリアーオレンジやイエローを使ってグラデーションに塗装します。後から知ったのですが、蛍光塗料だと、光った雰囲気が出せるようです。
フィクションの作品を鑑賞する際、人は認知レベルを調整(チューニング)しているようで、そこに混乱が生じると、一気に作品世界から放り出されるということがよくあります。(手書きアニメ作品に差し込まれるCGが不自然だったり、素人が出演すると、それまでのベテラン俳優の演技も急に不自然に見えてしまうあの現象・・・)
綿とプラ板、それぞれ単独に見るとそれっぽく見えていたのに、それを同じ空間に放り込むと、どっちも不自然に見えてしまいます。おそらく、綿を炎と認識しようとしていたのに、プラ板も登場したので、どちらにもチューニングを合わせられずに混乱するということなのでしょうか・・・
これで、完成といたします。塗装だけで炎の灯りを表現するのはなかなか難しかったのですが、またの機会にチャレンジしたいと思います。