• 時に、西暦2025年3月14日。 22:08

模型補完委員会

汎用人型工作兵器ヤツゲリオン工房

「呉爾羅」ガレージキット制作 ~前編~

Byyatsugelion-1.0

2月 8, 2025

 トレフェスで購入したTOMさんのガレージキット「呉爾羅」の制作。以前、二郎工房さんの「呉爾羅」を制作させていただいたのですが、劇中での登場シーンが少ないだけに、作者の方による「解釈」の余地が多い素材だと実感します。

キットの到着&開封(パーツチェック)

 さて、到着したらまずパーツのチェックをしないといけません。面倒に思って後回しにしていると、ディーラーさんにご迷惑をかけることになるので、まずは優先して行いたい作業です。(個人的な事情ですが、ちょうど出張前日に届いたので、制作に入りたい気持ちを抑えて、泣く泣くパーツチェックのみ行いました)

 パーツの梱包も非常に丁寧だし、パーツごとに番号もふられているのでスムーズに確認作業も終了。説明書きも入っているので、組み立ても迷わずにできそうです。

パーツの洗浄

 無事に出張から帰宅し、その夜からさっそくパーツの洗浄に取り掛かります。出張先で購入した新潟のお酒で疲れをとりつつ、無心にパーツの離型剤を落とす作業。(これから組むキットを清める、一種の儀式のような工程でもあります。無事に完成することを祈ってゴシゴシ)

 塗装に大きく影響する「洗浄」。以前、この工程が不十分で、塗装した後に指で触っただけで塗膜がペリペリ剥がれ落ちるという苦い経験をしたので、念入りに行います。
 色々な方法があるかと思いますが、今回はジフ(クレンザー)をつけて歯ブラシでゴシゴシ磨きました。

パーツの切り離し

 ガレージキットだとプラモのように、ニッパーでランナーからパチパチ切り離して・・・というわけにはいきません。デザインナイフやニッパーなどを使いわけながら、必要部分を切り出していきます。

 湯口部分は上記の動画のように切り離します。細いナイフを使って外側から切れ目を入れていき、最後は厚めの小刀で取り外す手順。方法が不安だったのでXでポストしたところ、TOMさんにも褒めてもらえて嬉しかったです。
 ということで、湯口部分はこのように切り離すのがひとつの方法のようです。

 と、すべてが順調にいくわけでもなく、なかなか切り離し困難な部分もありました。ゴジラなどの怪獣ではありがちですが、キットを握る手がG細胞に侵食されます。

 あまりにも不要部分が多い部位は、だいたいの見当をつけてニッパーで切り取ってしまいました。とは言え、こちらのキットは凹凸部分がしっかり作りこまれているので、上記の場合も凹部分から推察し、凸部分を切り出していきました。

仮組(軸打ち)

 さて、最難関の「軸打ち」です。Xで「苦手」だという愚痴をこぼしつつポストしていたら、フォロワーの方からさまざまな方法を教えてもらいました。ありがとうございます!今度、試してみようと思います。

 今回は、上記の動画のように塗料を使ってあたりをつけ、穴をあけていきました。いつも、穴にはまらずに苦戦するので、真鍮線は2mmですが、穴は2.2mmと、少し大きめに開けています。(それでも真っすぐ入らないのは、単純に力量と経験不足です)

 尻尾などは外れやすそうなので、しっかり真鍮線を通して固定します。(隙間はパテで埋める)

 背びれ。一番間違えやすいところなのですが、説明書きにしっかり指示が描かれているので、その通りに組んでいきます。(ここまで丁寧に書かれているのははじめてです。ありがたい)

組み立てと下地塗装

 仮組して、位置を調節し・・・というのが本来の工程なのですが、もう隙間をパテで埋めて固定してしまいました。

 こんな形で組み終えます。全体をライトグレーのサーフェイサーで塗装し、隙間がないか、気泡がないかを確認します。しかし、TOMさんのキット、驚きなのはほとんどバリや気泡がないことです。爪の先までしっかりとレジンが流れていますし、皮膚の凸凹までしっかり表現ができています。かなりエッジのある刺々しいデザインなのですが、ほぼ修復しないといけない部分がなく、すばらしい職人技に関心しました。(気泡を埋めるのもガレキの楽しみの一つなので、物足りなくもありましたが・・・笑)

 一気に塗装してしまいました。エアブラシはないので、缶スプレーでベースになる色を塗装します。この後、筆塗りで仕上げていきますが、続きは後編でご紹介していく予定です。

By yatsugelion-1.0

アニメ作品や特撮作品のジオラマ、ゴジラやガメラなどの怪獣ソフビのリペイントなどをしています。

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