ソフビキットの制作は、まず洗浄と煮沸からはじまります。酒井ゆうじ造形コレクションのゴジラソフビの制作を通して、ソフビキットの組み立ての工程を投稿していきます。
①中性洗剤で表面を洗う
まず、表面に付着している離型剤を、中性洗剤で洗い流します。この工程を怠ると、塗料がうまく定着せずにあとあと後悔することになるので、念入りに洗います。特に、ゴジラなどの怪獣ソフビは皮膚がひだひだなので隙間を洗うのが大変です…。適宜、歯ブラシなどを使ってゴシゴシ。
②煮る
キッチンの鍋を、妻のいないときにこっそり使わせてもらいます。
ワンフェス限定のキットで、成形色が茶色の限定版。なぜ茶色なのかは分かりませんが、たしかスチール写真で茶色い彩色のものもあったような・・・。実際、初ゴジの色には諸説あるようで、緑がかっていたという話もあるようです。今となっては分からないですね。
煮る作業は、梱包時のゆがみを取るためです。最近のキットではあまりないように思いますが、狭い箱に入れられてしっぽが曲がっていたり、お腹が凹んでいるような場合、温めることで素材がやわらかくなり、本来の形状に戻るというわけです。
ちなみに、①の工程と同時にできるかな・・・と横着して、中性洗剤を入れたお湯で煮てみましたものの、ちゃんと洗えているか不安だったので、お湯から出したあとに結局洗い直しました。少なくとも、鍋は使う前よりもきれいになりました。
ちなみに、写真は下地をソフビカラー(ブラック)で吹いた状態です。一瞬で、限定版の意味がなくなりました。
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下地をソフビカラーにしたので、あとは自由な塗料を用いて塗装していきます。シンナーの匂いが気になる(私は大好きなのですが、家族が嫌がる)ので、いつもファレホを使います。爪などは使い捨ての面相筆で筆塗り。
足の爪は「象牙」のような質感にしたいので、表面にレジンを塗って硬化させます。UVを当てている間はゴジラもおとなしくしています。
以前制作した芝浦のジオラマに合わせてみます。実際にゴジラが襲来した場合、人間の目線だと、最も印象に残るのは「爪」なのでは?と思います。
完成です。初代ゴジラは、この下向きの目線が魅力ですね。敵怪獣が登場する前、まだ人間たちを見てくれていた時代のゴジラ様です。
わが家のゴジラの仲間入り。こうして見ると、このサイズ感はなかなか存在感があります。モスゴジも仰天。
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小学生に協力してもらい「あれが・・・ゴジラ」という画を作成。(「パパ―!ゴジラだよー)という感じですが)最近はわざわざAdobeのソフトを使わなくても、無料のアプリである程度の加工ができるようになりました。