海洋堂のソフビキット「ガメラ(G3)」の製作です。ソフビキットの手順は独特なのですが、それなりの説明書きも入っているので、指示にしたがいつつ、組み立てていけばそう難しくはありません。
まずは、表面の離型剤(金型から抜きやすくするために表面に付着している油のようなもの)をとるために中性洗剤でごしごし洗います。この作業を怠ると、塗料がうまく定着しないで苦労するので、歯ブラシなどを使って、すみずみまで洗っていきます。
同時に、梱包時のゆがみ(最近のキットはほとんどゆがみもないですが)をとるためにぐつぐつと熱湯で煮ます。(中性洗剤を入れたお湯で煮てしまうという時短もあるようです。)
乾かしたあとは、湯口などの余分な部分をデザインナイフでカットしていきます。硬い場合はドライヤーで暖めてからカットすると良さそうです。サクサク切れるので、かなり気持ちのいい作業ですが、うっかり滑って手を切ると大変なことになるので注意しないといけない工程でもあります。
冷えて固くなっているようなら、再びドライヤーで温めて柔らかくしたら組み立てです。それぞれの部位をはめ込み、瞬間接着剤で固定します。プラモデルと違って、ソフビは一度接着したら剥がすのはほぼ無理なので注意深く組んでいきます。
また、つなぎ目はエポキシパテで埋めていきます。怪獣の皮膚はそもそもがしわしわなので、モールドに合わせて適当にひだをつければそれっぽく見えます。
次は塗装。ソフビは専用の塗料を使わないとベタつきが出るので、いったん下地にソフビ用のVカラーを使います。今回は全体に黒を吹きました。
ソフビカラーですが、ホビー専門店に行くと、色んな色がそろっています。最近では家電量販店などで置かれている場合もあります。
塗料の定着を考慮した上でのソフビカラーですが、ガシガシ遊ぶわけでもないので、あくまでVカラーを下地として全体に吹いたら、表面の塗装は通常のタミヤカラーやファレホなどを使用して塗っていきます。
口のなかは艶感を出しました。牙と口内は光沢のクリアを筆で塗っています。
完成。撮影の照明によってだいぶ印象が変わります。
完成後は、近くの高架下で撮影した写真と合成。iPadに入れている「アイビスペイント」(無料アプリ)を使用して簡単に合成できました。デジタル合成に関しては、別の記事にて紹介します。