• 時に、西暦2024年5月3日。 18:29

模型補完委員会

汎用人型工作兵器ヤツゲリオン工房

 アオシマから発売されていた「3式機龍〈改〉」(メカゴジラ)を以前に製作したので、その工程を掲載しておきます。定価も10,000円以上と、それなりの値段のするキットではありますが、モンスターアーツも含め、現行の機龍の造形の中ではかなり高いクオリティですので、お勧めです。

 部品数も多く、開封するとそのパーツの量に圧倒されてしまうのですが、そのぶん可動域も広く、さまざまなポージングも可能になっています。ちなみに、制作には「バトル・オブ・メカゴジラ」(双葉社)を参考にしました。

 まずは全体にブラックのサフを吹いてから、シルバーを吹きます。ピカピカな金属感にはせずに、あえて重厚感のある塗装にしたかったので、最終的にはつや消しのトップコートを全体に吹き付けます。

 格納庫にはコトブキヤのチェーンベースを使用しました。さまざまなパーツとの互換性も抜群で、自分なりの「ベース」を構築できる優れものです。値段はそれなりですが、そのぶんクオリティは保証されます。安いからといって、ネットで中国製のコピー商品を購入するのはお勧めできません。(ものによってはコピーなので違法なのでは?といった代物もあります)

 今回は電飾を使用。LEDの電球を何カ所かに配置することで、ぐっと雰囲気も増します。今回使用したコトブキヤのベースは、LED電球の装着を想定した仕様になっています。光らせたい部分をカットして、電球をはめこんでいきます。

 作中の「特生自衛隊」は、ジオコレの「自衛隊の人々」を利用。人物を配置することで、スケール感だけでなく、臨場感と動きを出していきました。

 上からの構図だとまた印象も変わります。見下ろす視点で「高さ」を表現するのも、ひとつの方法です。

 巨大さを出すのは、やはりアオリの構図です。平成ゴジラシリーズの「ゴジラVSメカゴジラ」のオープニングに使われた伊福部昭氏の交響曲を流したくなる光景です。

 東京湾に沈んだゴジラの骨を、対ゴジラ兵器として改造するという人間の業と、そうやって利用されるゴジラの悲哀も、この作品に通底するテーマです。人造人間エヴァンゲリオンのイメージで正面&逆光のアングルで撮影。

 可動もかなり細かくダイナミックなので、さまざまなポージングが可能な、単体でも十分なクオリティのキットでした。

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